刃物 研ぐ 砥石

ナイフ集めが何故か研ぎにハマる

最初はお小遣い貯めてナイフを買ったりしていたんですよ。

 

友達とサバイバルゲームやってたので、サバイバルナイフとか。
スクーバダイビングの免許を取りに行って、装備のダイビングナイフとかね。

 

誕生日に貰ったりもしてました。

 

折りたたみナイフ

 

こういう折りたたみ式のナイフとかね。

 

キャンプ用にオピネルとかね。

 

折りたたみナイフ

 

10番と12番です。
どちらもカーボンスチールの方。

 

折りたたみナイフ

 

20数年程前の物なんだけど、当時のオピネルには閉じた時のロック機構が
付いていなくて、自分でリングに切込みを入れて加工して作っていました。

 

 

でも、それほどのめり込んだりしてなかったので、ナイフの良し悪しなんてわからない。
このナイフ切れないなーとか思ってました。

 

 

そう、買ったままのナイフって余り切れないんですよね。
これは別のナイフですが、ブレードのヘアライン加工が美しかったりするんですけどね。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

ピンぼけで申し訳ないですけど、ヘアラインというのはこういう金属表面の模様の事。
ブラシの毛で掃いたような模様だからそう呼ばれています。

 

これって、要するに大量生産する時のグラインダーキズなんですよね。
荒いグラインダーで削るから一方向の線模様が付くんです。
要するに引っかき傷なんだけど、綺麗だから切れ味に関係無い側面の方は
わざと残して有ったりします。

 

もし、ブレードの先端(エッジ)にまでそういう模様が付いていたなら・・・

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

そのナイフはあまり切れない。

 

買ったばかりの刃物は大体がこうです。
刃の先端(エッジ)もミクロのノコギリの様にギザギザになっているので
紙を切ってみれば、ザリザリザリという手に伝わる感触と音ですぐわかります。

 

きちんと研げば更にシャープな切れ味になります。
シャープな刃物は、紙を切ってもシュルっという軽い手応えで
笹掻きにように紙を切り刻むことが出来てしまいます。

 

 

自分で研ぐ決心をしました。

 

 

 

 

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まずは砥石を揃えよう!

揃えようってことは、必要な砥石は1つではない?
まあ、1つでいいっちゃいいんですけど、複数あるとより良い。

 

昔は、荒砥、中砥、仕上げ砥と言っていたのだけど
最近はヤスリみたいに番手で選ぶみたいなんですよね。

 

 

 

荒砥石

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

なんで荒砥ばっかり3つも持ってるんだ自分・・・???

 

ああ、思い出した。昔ナイフ作りに手を出して、ナイフの面を削り出すのに使ってたんだ。
荒砥って結構消耗が激しいから予備に買ってたんだな。
安いしね。
一番上のやつなんて箱の値段シール見たら500円でした。

 

荒砥は刃物の鋼材本体を削って刃角を変更したり

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

刃が欠けてしまったり(チップ)した場合の大きな修正に使うもので
普通の刃物研ぎでは出番がありません。
包丁を研ぎたいという用途だけなら必要無いと言えます。

 

ダイソーやセリアなんかの百均で売っている砥石もこれで

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

裏表で粗さの違う砥石になっていて、番手で言うと320番と120番。
こういう2種類の粗さの砥石が裏表になっているのはコンビ砥石と言います。
3桁番台の砥石は荒砥です。
裏表どちらも荒砥なので、はっきり言って意味が無いです。
せめて片面は600番以上になってて欲しい。

 

これは包丁研ぎだけの用途の人は使わない方が良いです。
刃がボロボロになってしまいます。

 

あえて使うとしたら、中砥石なんかの面直しに使うと良いかも。
砥石って、使っていると段々減ってきて真ん中が凹んで来るんですよ。
その時にこういう荒砥石でこすり合わせて平面に修正します。
専用の面直し砥石というのも売っているのだけど、これは100円なので安いし
丁度いいかもしれません。

 

 

 

中砥石

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

黒い方は合成砥石で、白い方は天草砥石とかいう天然砥石っぽい。
粒度は黒が600番で白が800番らしいです。

 

この「中砥石」というのが第一番に必要な砥石です。

 

600番とか800番は昔の砥石の感覚で言えば中砥石。
シャプトンのセラミック砥石で言うと、荒砥石に分類されます。

 

 

今主流のセラミック砥石だと、3桁番台は荒砥石です。
切削力が強いのでこうなってます。

セラミック砥石の代表格が、シャプトンの刃の黒幕シリーズ。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

シャプトンの砥石は、砥石というよりもヤスリに感覚が近いかもしれない。
研ぐというよりも、削るという感じな気がします。
オレンジ色のは1000番で、この番手は荒中砥石という事になってます。
この砥石は切削力が強くて、あっという間に研げるので
研ぎ時間が短くて楽ちんですよ。

 

従来の砥石で20往復しなきゃならない所を5回擦っただけで研げちゃう感じ。
あくまでも私の感覚で、ですけどね。
逆に言うと、研ぎ過ぎに注意です。

 

ちなみに、刃の黒幕の番手は10段階あって
120番、220番、320番、台3つはは荒砥石。
1000番、1500番、2000番、の3つは中砥石
5000番、8000番、12000番、30000番、の4つが仕上げ砥石となっています。

 

 ⇒ シャプトン 刃の黒幕 オレンジ #1000

 

 

 

 

仕上げ砥石

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

私の持っているのはこれ。
キングの仕上げ砥石S-3で、粒度は6000番との事です。
一応、最終超仕上げ用らしいです。

 

刃の黒幕の仕上げ砥石を買うなら5000番か8000番なんだけど
セラミック砥石は番手が上がるほど値段が高くなるので
どうしても刃の黒幕で揃えたいというのでなければ
キング砥石の仕上げ砥石で十分かなと思います。
理由は安いから。

 

 

セラミック砥石が30000番なんてものまで有るのに対し
従来の砥石が6000番で超仕上げ用となっている理由は
セラミック砥石は超硬い砥粒(研磨粒子)を焼き固めたもので
ヤスリのようにゴリゴリ削っていくのに対し
従来型の砥石は、砥粒が砕け、研ぐ時に出る鉄粉と混ざって
滑らかな粒子の細かいコンパウンドの様に
より細かい番手までをカバーするためです。

 

 

キング砥石は使う前に水につけて十分吸水させておく必要があるのですが
中砥石で研いでいる間につけておけば良いので
それほど気になりません。

 

仕上げ砥石は研ぐというよりも磨くという感じに近く
中砥石で付いた擦りキズを消して切れ味を増し、切れ味を長持ちさせる
という意味合いが有ります。

 

刺身包丁やカミソリのような切れ味を求めるならば仕上げ砥は必要になります。

 

ただ、家庭用の三徳包丁の様に毎日使うし何でも切るかわりに
切れ味はそこそこあれば良く、代わりに刃の耐久力が欲しいと言うのであれば
中砥石で終わらせてしまっても問題はありません。

 

 

 

コンビ砥石

コンビ砥石というのは、荒砥のところでちょっと説明した様に2種類の番手の違う砥石が裏表に貼り合わせてある砥石のことです。

 

100均のダイソーで売っている青と緑?の砥石もそうですし

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

ホームセンターなどで見かけるグレーと白が裏表になっている砥石もそれです。番手違いを色分けされている場合が多いです。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

裏表に1000番と4000番、または2000番と6000番、3000番と8000番という物も有ります。

 

買うなら1000番と4000番の物が使いやすいでしょう。

 

価格も1800円から2000円程度なので、砥石を2つ別個に買うことを考えたらかなりリーズナブルです。

 

欠点としては、少し砥石本体が柔らかいといいうのはあります。研いでいる最中に研ぎ汁がものすごく出ます。これは、砥石が削れていく量が多いという事。使っていく内に砥石の真ん中あたりが凹んできます。セラミック砥石が殆ど削れずに研ぎ汁も殆ど出ないのと比べると、修正頻度は多くなると思います。

 

ただ、私はあまりこのコンビ砥石は勧めていません。確かにテレビで紹介されていたし、1つで中研ぎと仕上げ研ぎが出来るのは便利です。

 

だけど、私がセラミック砥石の刃の黒幕を勧めているのは、研ぐ時の労力も考えているからです。

 

包丁を砥石で40回こする所を10回こするだけで済むとしたら、楽でしょう?
研ぎ時間に30分かかるのが10分で済むとしたら?
ただし、砥石の価格は1000円位お高めですけどね。

 

まあ、人によって時間が大事かお金が大事かはそれぞれとは思います。地下鉄一駅を160円出して乗るか、5分程度なら歩くか、ちょっと微妙ですよね。だけど、30分歩くとなると500円位は出すか出さないか人によって意見は別れると思います。

 

刃物研ぎが楽しいと思える私の様な変態人間は、コンビ砥石では段々と物足りなくなってくるんですよねー・・・

 

そうでない一般的普通の人は、コンビ砥石で全然OKだと思います。

 

Amazonでコンビ砥石を検索する。 ⇒ 1000番/4000番

 

 

 

 

包丁研ぎに使うのなら、シャプトンの刃の黒幕1000番か2000番がおすすめ。
Amazonで1000番の方が安いから1000番で良いと思います。

 

砥石買う時に価格をあちこち調べたんですよね。
価格コムとか、ヤフオクとか、メルカリとか、楽天とか。
で、送料まで含めた値段ではAmazonが最安でした。

 

 

刃の黒幕1000番(オレンジ色)1個持っていれば大体は事足りるかなと言う感じです。

 

どういう事かと言うと、包丁って毎日使って毎日刃を消耗していくものなんですね。
なので、定期的に研ぎ直す必要がある。

 

料理人だと毎日研ぐらしいですけど、ご家庭の主婦だと2週間に1回程度。
最低でも月1くらいは研いだほうが良いですね。

 

(さっきヒルナンデスを見てたら3ヶ月に一回程度研ぐと言っていました。
私は研ぐのが好きなので2週間〜1ヶ月に一回と書きましたが
常にシャープな切れ味を維持するのではなく、切れ味に我慢できなく成るまで
というのなら、3ヶ月に一回でも良いのかなー。人それぞれ感覚は違うしね・・・)

 

となると、忙しい主婦は包丁研ぎにそんなに時間をかけていられない。
普通の砥石は予め5分から10分位水に浸けて
水を十分に染み込ませて置かなければならなくて面倒。

 

その点、刃の黒幕は研ぐ前にさっと水を掛けるだけですぐに研ぐことが出来るのです。
しかも、切削力が強いので、ものの5分もかからずに刃がシャープネスになります。
時短になりますので、それほど研ぐのがおっくうになりません。

 

砥石を一個買わなくちゃと思っているなら、このシャプトンの
刃の黒幕1000番は超おすすめですよ。

 

Amazonサイト ⇒ シャプトン刃の黒幕 #1000

 

 

 

 

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石じゃないのに砥石?革砥で最終仕上げ

革砥というのは、文字通り革製の砥石の事。
石じゃないけどね。

 

革砥の事をストロップ
革砥で研ぐことをストロッピングと言います。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

こんなんでも買うと3000円以上もしてしまうのだけど
ホームセンターで板の端材と革のハギレを買ってくれば
200円〜300円程度で作れます。

 

ホームセンターによっては、ご自由にお持ちくださいって置いてるところも
あったりするので、運が良ければ無料で作れます。
家に要らない革ベルトとか、カビの生えちゃった革バッグやジャケットか何か
もう捨てちゃおうと思っている革製品があるならそれを利用してもOKです。

 

革のケバケバした面を(裏面、床面「トコメン」、バックスキン、スエード)
等と呼びますが、それを上にして板に接着剤(木工用ボンド等)で
貼り付けただけです。
色は染色してあっても構いません。

 

板は反っていない平面の板なら何でも良いです。
ホームセンターが無ければ100円ショップでも手に入ります。

 

 

この革砥はどう使うのかというと、研ぎの最終仕上げで使います。
革にコンパウンドという研磨剤を塗り込んで
そこをナイフや包丁でパンにバターを塗る様な要領で撫でます。

 

 

研ぎの最終仕上げはもちろん仕上げ砥でやるのですが
使っていてちょっと切れ味が鈍ったときにまた砥石を出してきて研ぐのは
結構面倒臭いので、この革砥を用意しておいてサッサッと撫でれば
再び切れ味が復活するという寸法です。

 

シャプトンの刃の黒幕がいかに扱いが簡単だと言っても
やっぱり水を使うので、出してきて水をかけて研いで
終わったら砥石の汚れを綺麗に洗ってから仕舞うという手間は有るわけで
ちょっと切れ味を戻したいだけなのにって時にはちょっと面倒臭い。

 

その点、革砥ならば使った後に洗う必要もないし周囲も汚れないので
かなり楽です。

 

 

私はホームセンターで詰め放題100円で買ってきた端材板で4つ作りました。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

板の裏表に革を貼って、粒度の違うコンパウンドを塗れば
仕上げはこれでOKです。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

真ん中のみたいに裏表だけじゃなくて一周ぐるりと貼り付ければ
角のところを使ってナイフの手元に近い部分を仕上げるのにも使えて
都合が良さそうです。

 

 

次は革砥で使う、コンパウンド(研磨剤)の話。

 

 

 

 

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革砥に使うコンパウンド

コンパウンドと言うのは研磨剤の事です。
革砥が有ってもコンパウンドが無ければ研げません。

 

ナイフコレクターの間で有名なのは、外国のバークリバーが出している
黒と白の固形コンパウンドです。

 

それぞれ粒度は
黒 #3000
白 #12000

 

間に緑の#6000があるのですが、どうやら粒子が柔らかくて上手く研げないので
不評のようです。
革砥の片面に黒、裏に白を塗って使い分けするのが主流のようです。

 

でも、外国製なのでちょっとお高いです。
白が2500円程度で、黒が3500円位かな・・・(Amazon調べ)
お金が余ってるならこれを揃えれば良いのだけど
1/3位のサイズでいいので数百円で売られないかなと切に希望。
1回買えば結構持つんですけどね。

 

他に液体コンパウンドも出していて、6段階。
#1000、#2000、#4000、#8000、#16000、#32000
と粒度が倍々になっています。

 

 

他にはこれも外国製なんだけど、ブッシュクラフトという会社も
ストロップ用コンパウンドを出しています。
液体のボトル入りコンパウンドで、粒度は
#600、#1200、#3000、#6000、#12000
なんだけど、聞いた話では一番下の600番と一番上の12000番の2つが有れば
事足りるとのことです。
ちょうど革砥の裏表に塗れば良いので調度良いかも。

 

 ⇒ Amazon ブッシュクラフト 液体コンパウンド

 

 

 

 

 

安い国産研磨剤を探してみる

 

外国製は高いので、安く上げる方法としては、日本製の有り物を使うこと。
こちらは数百円で揃えられます。

 

候補は赤棒、白棒、青棒
棒状に固められた固形コンパウンドです。

 

これはバフ研磨剤と言って、電動工具にフェルトで出来た円盤(バフ)を取り付けて
そのバフに塗って金属を磨くため用のものですが、それを流用します。

 

粒度は
赤棒 #300
白棒 #1200
青棒 #3000

 

他にも黒棒というのもあって、これは白棒と同じ#1200だそうです。

 

それぞれホームセンターで600円程度で手に入ります。
青棒は小さい物がダイソーにも売っているという情報ありです。

 

工業用なので、使用後の刃物はよく洗うこと。

 

 

 

 

他には有名な金属磨きのピカールがあります。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

缶が錆びまくってますが、物置から出てきたものなのでご容赦

 

粒度は
ピカール #4000

 

値段は大体350円程度。
これはなかなか優秀で、ピカールをストロップに使っている人は結構居ます。

 

家庭用なので毒性はそれ程心配する必要は無いと思われますが、ちょっとニオイがきついです
食品を切るナイフに使うのは止めておいたほうが無難かも。

 

 

 

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

もう一つは、ホームセンターで見つけたステンレス用コンパウンド。

 

粒度は表示がありました。
H&H ステンレス用コンパウンド #8000

 

これは家の近くのホームセンターで650円でした。
多分、日本製のスレンレス用コンパウンドではこれが一番細かいものなのかも。

 

 

 

 

他にもっと粒度の細かい物もあったのですが、残念ながらプラスチック用でした。
貴金属用で#10000〜#15000相当というものもあったのですが
柔らかい貴金属用が硬いステンレスに効くのかどうかはよくわかりません。

 

自動車用のコンパウンドも柔らかい塗装面(樹脂)を磨く用の物なので
ナイフや包丁の様な鋼材を磨くには適さないと思われます。
樹脂用研磨剤の粒子は柔らかくて金属には向かない様です。

 

貴金属用は・・・どうかなのかなー。
使えるような気がしなくもないのですが
実用的にそこまで磨き込む必要があるのかどうかはやはり趣味の領域かな
という気がします。

 

興味の有る方はSK11から800円位で発売されています。

 

SK11 貴金属用液体研磨剤 #10000〜#15000相当

 

ニオイはあまりしないけれど、食品を切る刃物は使用後は洗うように注意書きがありました。
一応これも家庭用なので、それ程心配する事はなさそう。

 

 

 

それぞれコンパウンドは工業用の油で練ってあったりするので
これで包丁をストロッピングした後に食品を切る場合はしっかり洗ってくださいね。

 

 

ピカールの粒度は3ミクロンで4000番相当なのですが
粒子が砕けるタイプなので、もっと細かい番手までカバーしているようです。
例えば粒子が半分に砕ければ8000番、1/3に砕ければ12000番相当といった具合。
日本製のコンパウンドは砕けるタイプを採用している所が多いようです。
なので、使用するごとに新しく追加塗布の必要があります。

 

 

コンパウンドでの中で一番細かいのは
バークリバーの白が#12000で一番細かいのかもと思っていたら
ボトルに入った液状のコンパウンドで#32000なんて物までが有りました。

 

ここまで細かい物は、カミソリや柳刃包丁の様な切れ味重視の刃物用で
鋭く切れる反面、その切れ味は長持ちしません。
切れ味と刃の持ちはトレードオフの関係に有るので
ハッキリ言ってしまうと趣味の領域かなと思っています。
個人的見解ですけどね。

 

私みたいに研ぐのが楽しい人は、鏡みたいにピカピカに成るまで磨くと
ちょっと嬉しいし、カミソリみたいな切れ味でコピー用紙をスパスパと
笹掻きに出来るまで研ぐのが楽しくてしょうがない
ちょっとでも切れ味が鈍ったらすぐ研ぐぜー!という変態用だと思っています。

 

 

 

 

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革砥のお手入れ

革砥を使っていると、コンパウンドと鉄粉がこびり着いて
表面がツルツルのガチガチに固まってきます。

 

そうすると、研磨効果も落ちてくるので
定期的にそれを落としてお手入れをしなければなりません。

 

でも、ネット検索やYouTubeの動画を見ても皆一様に
ノコギリの刃を当てて、横に擦ってコリゴリ削るやり方ばかり
紹介しているんですよね。

 

この方法は結構革を傷めると思うんだけど、どうなんでしょ?

 

もちろん、洗剤で水洗いなんかしたら革が痛むし接着剤が剥がれたり
板も反っちゃうかもしれないので論外ですけど・・・・・・

 

じゃあ、どうしたらいいかと考えたら

 

 

ワイヤーブラシ!
これでしょう。
ノコギリよりも良いんでない?

 

百均で3本セットを売っていますよ。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

硬い順に右から、スチール、真鍮、ナイロン、の3本セットです。

 

革の表面が固く固まっていたらスチールか真鍮ブラシで擦り
ケバケバが戻っだら、粉をナイロンブラシで落とせばOKですよ。

 

 

そしたらまたコンパウンドを新しく塗って、刃物を研げばよし。

 

 

あ、それから
青棒や白棒を擦り付ける時に機械油を引くという人を見た事あるのですが
個人的見解では、油を使うと余計に固くこびり着いてしまうので
そのままでも良いんじゃないかなと思ってます。
革にオイルを染み込ませて使うと、滑らかに研げるらしいのですが
汚れるし、保管や革砥のお手入れも面倒になるので。
それに青棒は元々油で固められているみたいだし。

 

ピカールは油じゃなくて水で溶いてあるっぽい。
ステンレスコンパウンドも水で練ってあるようです。
固まったら精製水を入れて溶けって書いてありましたから。

 

バークリバーの固形コンパウンドは油っぽさはあまり感じないです。
何ていうか、チョークみたいな感じ?
調べたわけじゃないけど・・・
バークリバーのはそのまま革面に擦り付けて使います。

 

 

 

 

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革砥ならぬフェル砥?

革砥(ストロップ)を紹介しましたが
革砥は必ずしも革製である必要はあるのかという話です。

 

あくまでストロッピングの主役は革ではなく、コンパウンドの方なんですよ。

 

ナイフ(包丁)の刃を研ぐのは革の繊維ではなく、研磨剤(コンパウンド)なんです。
その研磨剤を塗りつける土台として何が適切なのかという命題です。

 

確かに、ある程度の硬さと弾力を兼ね備えていて、コンパウンド(研磨剤)
を良く含むことの出来る素材としては革が最適解なのかもしれませんが
電動工具で青棒で磨く時のバフはフェルト製です。
だったら、フェルトでも良いんじゃなかなとも考えられます。
実際に、フェルトを使っている人も居るみたいですよ。

 

革の裏(床面側)は繊維でケバケバしています。
それがコンパウンドの研磨粒子を留めるのに都合が良いのですね。
ツルツルの面(銀面)ではコンパウンドがすぐに拭き取られてしまい
研磨するのに適さないのです。

 

革のケバケバ繊維は、コンパウンドで固まってしまっても
ワイヤーブラシなどでガリガリやれば復活しますし
最悪ノコギリの刃で横方向に擦ってガリガリ削れば
中からどんどん出てきます。
革の厚みの分だけいくらでの出てきますので
コスパ的にも優れているのでしょう。

 

でも、フェルトは安い(100均で90センチ四方の物が売っている)し
安いので使い捨て感覚で傷んだら交換すればいいという考え方もできます。

 

高いものをメンテしながら使うのと、安いものを次々と交換しながら使うのは
どっちが楽なのかと考えると、その両者にものすごく価格差があるなら
後者のほうが楽だし、価格が接近しているなら前者のほうが得だし
革砥とフェル砥のどちらがいいのかなー?ってなりますよね。

 

床掃除をするのに、雑巾を絞りながらやるのか
床掃除用のウェットシートを使い捨てるのか
コスパを取るか簡単さ楽さを取るかの感覚に似ていると思います。

 

安いフェルトを使って次々と交換していく使い方をすると考えると
板に接着剤で貼り付けてしまっては交換が楽じゃないので
何か工夫して考えなければなりません。

 

細長い板に巻きつけて、裏側でクリップで挟んで留めたらどうかなとか?
何か簡単に、しかも強く固定できて
なおかつ簡単に取り外すことが出来て交換が楽な仕組みを
工夫する必要があります。

 

クイックルワイパーみたいなフローリングモップのヘッド部分みたいに
簡単に挟んで取り付けたり、交換が簡単なもの・・・
てゆーか、それ使ったらどうかな?柄を外して。
確か、100均にパチもん売ってましたよね。
でもピンと張れるかどうかですね・・・

 

フェルトは100均で結構大きな物が売ってるのでかなり安く手に入ります

 

 

フェルトの他に使えるものはないかと考えてみました。
何か適当な素材は無いかな?
と100均を漁ってみると、こんなのが有りました。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

これ、スウェードっぱい感じのメガネ拭きなんです。
織り目が細かく、ある程度厚みがあるのでいい感じかもです。

 

他には、ホームセンターとか見てみると、ステンレス磨きクロスという物
がありました。Amazonでも売っています。

 

これはそのものズバリでしたね。
だって、ナイフや包丁はステンレスのものが多いですから。
これにコンパウンドを塗りつければ、布の繊維の中に
コンパウンドをちょうど良く保持し、金属を磨くのに丁度良い感じで
使えるのではないかと思われます。
多分、繊維の細かさや布目(織目)のサイズ等が丁度良い具合に出来ている
のでしょうね。

 

 

 

 

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費用対効果!おすすめ砥石をチョイス。

砥石選びと言っても種類が千差万別で何を選べば良いのかわからない。
そんなあなたに私が最も研ぎやすく最も安い
その性能と価格のバランスの良いところを選んでみました。

 

研ぎやすさは セラミック砥石 >> 合成砥石 ≧ 天然砥石
扱いやすさは セラミック砥石 >> 合成砥石 ≒ 天然砥石
値段は セラミック砥石 >> 天然砥石 > 合成砥石

 

 

じゃあ、研ぎやすさと扱いが真ん中で価格の安い合成砥石が良いじゃん?
ってなりそうですよね。
でもよく見るとセラミック砥石と合成砥石の間には不等号が2つ付いてます。
研ぎ安さが段違いなんです。

 

 

どういう事かと言うと、天然砥石の砥粒は、天然の石英などの砂粒や粘土の粒子
なんですね。それ程削る力(切削力)が強いわけではありません。
つまり、研ぎに時間がかかる。

 

合成砥石は千差万別なんだけど、安いものはやはりそれなりの砥粒を使っている様で
値段が安い以外のメリットはあまり感じられません。

 

セラミック砥石は、非常に硬い砥粒を焼き固めてあり
切削力は非常に強く、短時間に刃を付けることが出来ます。
研ぎ味は、どちらかと言うとヤスリに近く、ガリガリ削っていく感じ。
でも研いで行くとしっかりカエリは出るので、砥石とヤスリの中間くらい。
他にはダイヤモンド砥石と言うものもあるのですが、これは完全にヤスリみたいです。

 

 

扱いやすさとは、合成砥石や天然砥石は研ぐ前に5分位水に浸けて置いて
十分に水を染み込ませて置かなければならないんですね。

 

さあ研ごうって時にこの手間はすごく面倒くさいです。
セラミック砥石は文字通りセラミック(陶器)なので、水が染み込まないため
表面をサッと濡らす程度ですぐに研ぎ始めることが出来ます。
この手間の違いはかなり大きいです。

 

 

次に値段なんですけど、セラミック砥石は他のと比べてやや高価です。
シャプトンの刃の黒幕シリーズは3000円以上しますし
ナニワの超セラミック砥石なんかは軽く5000円を越えてきます。

 

セラミック砥石は番手の低い(粒子の荒い)物ほど安く
番手が上がるほど価格が高くなって行きます。

 

 

砥石を1つだけ選ぶとしたら

 

そこで、研ぎ安さ扱い安さで他を上回るセラミック砥石の中で
価格と効果のバランスの良い物を1つだけ選ぶとすると

 

シャプトンの刃の黒幕シリーズの#1000(オレンジ)

 

となります。
刃の黒幕シリーズは、荒いのから細かいのまで10段階あって
それぞれ色分けされています。
1000番はオレンジ色です。

 

1000番か2000番か迷ったのですが、1000番が一番売れているという事で
Amazonでも価格が下がってきていて、送料込みでも3000円を切ってきています。
買い時だと思います。

 

1000番は中砥石に当たるもので、包丁ならば通常これ1本で事足ります。
研ぎも簡単で時間がかからないので、一つだけ買うならこれが一番のお薦めです。
 ⇒ 刃の黒幕をもうちょっと詳しく

 

 

もう一つ、コンビ砥石というものがあります。
2つの番手の砥石が裏表に合わさっているものです。

 

コンビ砥石については ⇒ コチラ

 

 

 

砥石を2つ選ぶとしたら

 

刃の黒幕で揃えるならば1000番と5000番の2つ
若しくは2000番と8000番の2つなんですけど、値段を考えたら前者かな・・・
刃の黒幕シリーズは番号が上がるほど高くなります。

 

しかし、このサイトのコンセプトである 費用対効果 つまり
最も効果のある物で最もお安い物のバランスの取れた所を探ると

 

刃の黒幕オレンジ(#1000)
キング砥石のS-3仕上げ砥(#6000)

 

キング砥石は予め水に浸けておく必要がありますが、中砥石で研いでいる間に
浸けておけば、スムーズに仕上砥に移る事が出来るので手間は係りません。
仕上砥はほぼ磨く工程なので、安いキング砥石でも大丈夫です。

 

革砥を用意できるならキング砥石S-3仕上げ砥6000番で磨いた後に
革砥でストロッピングすれば鏡のようにピカピカのブレードに仕上がります。

 

 

砥石を3つ選ぶとしたら

 

もう一つ揃えるとしたら荒砥石ですね。
通常使用では中砥と仕上げ砥の2つが有れば必要十分なのですが
刃が欠けてしまったり硬いものを切って刃を潰してしまったり
または刃の角度を大胆に変更したいという場合に荒砥が必要になります。

 

ぶっちゃけ偶にしか使わないなら100均の荒砥石でも良いかなとも思ったのですが
やはり扱いの簡単さや速さを追求するなら不満が出ます。

 

そこで私が選んだのが

 

SK11 両面ダイヤモンド砥石 #150/600
高儀 GISUKE ダイヤモンド両面砥石 砥石台付 #150/600

 

片面が150番でその裏が600番になっているダイヤモンド荒砥石です。
これは砥石というよりもほぼヤスリです。
なので、これで研いでもカエリは出ないそうです。
本当にヤスリの様に鋼材をゴリゴリ削ります。
刃欠けを修正するという荒砥の目的を考えると最適解かなと思われます。

 

その後に中砥をかけて刃を作り、仕上砥で刃を滑らかに仕上げます。

 

このダイヤモンド砥石は、セラミック砥石の面直しにも使えるので
1つ持っていても損はありません。

 

 

この3つプラス革砥も有れば完璧です。⇒革砥(ストロップ)についてはこちら

 

 

 

 

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セカンダリーベベルとマイクロベベル

ところで、何でセカンダリーっていうんだろう?
セカンドベベルじゃなくて?
secondlyって、次にとか第二にとかいう副詞だよね
ま、いいや。
みんなセカンダリーベベルって言っているから、それで統一します。

 

まず、セカンダリーベベルというのは、日本語で言う小刃の事です。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

写真で見ると、この光っている部分のこと。

 

図で示すと

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

二段階目の斜めっている部分のことだからセカンダリーベベルと言います。
ベベルというのは、斜面の事ね。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

そして、マイクロベベルというのは、3みたいな状態で
0.1ミリとか0.05ミリとかの非常に極小さい、刃の先端の加工の事を
あえてそう呼んでいるようです。

 

でも、2の状態でもそのセカンダリーベベルの幅が0.1ミリとかで
殆ど見えないレベルだと、セカンダリーと言わないでマイクロと
言ったりしています。
まあ、その人の感覚でなんとなく言い分けている様な感じですかね。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

この写真では、セカンダリーベベルの更に先端に近い所に線が見えますね。
マイクロスコープで拡大して見ないと気付かないほどの小さなマイクロベベルです。

 

写真の様にベベルの変化点がきっちり角になって見えていると分かりやすいんだけど
コンベックス(ハマグリ刃)の様に曲線で構成された刃だと変化点が見えにくくて
マイクロスコープ等でよーーっく見ないとわからない場合もあります。

 

コンベックスグラインドの美しいナイフだと思って購入したら、見えないサイズの
マイクロべベルタ付いていて、怒る人もいるみたいですよ。
特に好んでハマグリ刃(コンベックス)に研いでいる人達には
マイクロベベルは蛇蝎の如く嫌われている様です。

 

 

コンベックスというのは、図で言うと2の形のブレードの事。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

1は片刃でカンナやノミとか和包丁等の和式の刃物に多い形です。
2がコンベックスグラインド。蛤刃とも言います。ハマグリみたいに膨らんだ曲面です。
3はホローグラインド。ナイフに多い形です。コンベックスとは逆に側面が凹面です。
4はスカンジグラインド。直線で構成されています。
5はスカンジにセカンダリーベベル(小刃)がついた形。実際のナイフに多いです。

 

 

コンベックスはベベル開始から先端までが一体で、直線ではなく曲線で構成されています。
ブレード全体の厚みが取れるので切れ味と強度を両立した形状です。
先端角度を鋭角に保ちつつこの形に研ぐのは非常に熟練が要ります。
下手な人が研ぐと、先端角が大きくなりすぎてしまうので素人にはお勧めしない。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

研ぎで自在に先端角度をコントロールできる自信が付いてからチャレンジする
事をお勧めします。

 

古くは侍の持っている刀の刃の形がこれになっています。
最強のブレードの形と言われています。

 

 

とはいえ、セカンダリーやマイクロベベルは全く必要無いものなのか?
有害なものなのかと言われると、必ずしもそうでもない。
研ぎ師はわざと付けている場合があります。

 

というのは、シングルのベベルだと先端角度が鋭角になりすぎて
強度不足に成ってしまう事が有るんですね。
その場合に、ちょっと先端角度を鈍角に調整して切れ味と耐久性の
丁度良い所に修正するという、その刃物の鋼材の特性を知り尽くした
熟練の研ぎ師はわざとやるみたいです。
とはいえ、三段階もベベル付けるのはちょっと疑問ですけどね。

 

ところが、ナイフをコンベックスに研いでいる人
そしてそれをストロッピングする人にとってはこれが邪魔なんです。

 

というのは、ストロップすると先端は自然に鈍角になってきてしまうから。
最初から付けてくれなくて結構という事なんです。
自分でやるんだから、他人が勝手に良かれと押し付けてこられるのは
全く邪魔以外の何物でもないというわけです。
マイクロベベルを見つけると、自分で研ぎ直してしまう人は結構居るようです。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

革砥は弾力が有るので、刃物を押し付けるとわずかに沈みます。
そして、刃の先端で戻るんだけど、その時に先端角を丸めるように
振る舞うので、段々と先端角は鈍くなってくるんです。

 

折りたたみナイフ

 

切れなくなってきた刃物は、革砥で切れ味は復活するんだけど
永久に革砥で済むのかというとそう云うわけにもいかず
段々と先端角度が大きくなってきてしまうので
定期的にやはり砥石で研ぎ直す必要があります。

 

 

 

 

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なんで砥石の番手は何段階もあるの?

昔は荒砥石、中砥石、仕上げ砥石と大雑把に3段階で
どこそこの中砥石が刃付きが良いとか、どこそこの天然仕上げ砥石が
精密に研げるぞとかいう程度でした。

 

後に間に荒中砥石、中仕上げ砥石、超仕上げ砥石と入ってきて
段々と細かくなってきました。

 

今では砥石の粗さはきちんと研磨粒子(砥粒)のサイズ別に番手で管理されていて
前に書いた様に刃の黒幕というセラミック砥石では10段階用意されています。

 

#120、#220、#320、#1000、#1500、#2000、#5000、#8000、#12000、#30000
番号の若い方程荒く、大きい方に行くに連れ細かくなっていきます。
紙やすりと同じです。
番手も紙やすりと共通で、2000番のヤスリと砥石は同じ粗さです。

 

包丁を研ぐだけなら10段階も必要は無いのだけど
大きく刃を欠いてしまったり、大胆に刃の角度を変更するために
鋼材を大きく削り取りたいとか、そういう人には荒い番手の砥石が必要だし
ふぐの刺身みたいに透けるほどの薄さに食材を切りたいとか
和式の剃刀を研ぎたいとかの用途で超仕上げ砥までが必要という人も居ます。

 

 

前にも書いた様に、包丁を研ぐなら1000番が1つ有れば良いのですが
仕上げ砥までかけたいなら次に5000番。
8000番までかけたいなら1000番の次に2000番をかけてから8000番に移ります。

 

何でこんな面倒臭い事をするのかというと、あまり大きく番号を飛び越えて
かけると前の荒い砥石で研いだキズを消せないからなんです。

 

図で説明すると

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

例えば1000番で研いだ金属表面を顕微鏡で見るとこの様に
砥石の粒子による引っかき傷でキザギザになってしまっているんですね。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

番手を大きく飛び越えてかけても、前の砥石で付いた大きな傷を均すのに
時間がとってもかかってしまいます。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

だから、前の砥石で付いたキズを削り取れる範囲の細かさの砥石で均し
更にそのキズを均せる砥石をかけ・・・と順番に行った方が結果的に
時短に成るというわけ。

 

 

砥石で付くキズは何も側面だけに付くわけじゃなくて
刃(ブレード)の先端(エッジ)にも付いています。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

刃の先端は、砥石の粒子でノコギリ状になってしまっているんですね。
段々と細かい番手に移っていくことによって、滑らかな刃になっていきます。

 

この様に仕上げ砥で仕上げることによって金属の表面積は最小に
近づいてゆき、水や塩分等による侵食を防ぎ、結果として長持ちする
刃になります。

 

金属表面の見た目も

 

ヘアライン面 → 曇り面 → 鏡面

 

と変化してゆきます。
美しさ、切れ味、耐久性共に最高の状態になります。

 

 

 

私が包丁の場合は1000番で定期的に研げばいいと言っているのは
仕上げ砥まで掛ける手間を省いた時間の節約と
刃の角度をある程度大きく取り、耐久性を持たせることによって
次に研ぐまでの期間を伸ばして結果的に研ぐ回数を減らすという時間の節約
の両方を狙うためです。
その代わりに、研ぎ頻度が増えてしまう欠点を補うために
あっという間に研げてしまうセラミック砥石をお勧めしています。
 ⇒ おすすめの砥石セット

 

 

 

切れ味はある程度犠牲にして、必要十分の切れ味を確保しつつ
耐久性も持たせるという時短と砥石の複数持ちのコスト削減の作戦です。

 

 

砥石で研ぐのが楽しくて時間もお金も手間も惜しまないというのであれば
刃の黒幕10種類全部揃えてもいいしストロップも買って
バークリバーやブッシュクラフトのコンパウンドも全部揃えても良い。

 

まあ、そこまで極端な事をしなくても、刃角をもう少し鋭角に研いで
仕上げ砥まで研げば、切れ味は格段に良くなるのは体感出来ます。

 

そこまで行くと、コアな方向にのめり込む一歩手前なんですけどね。
私みたいに革砥を自作しちゃったりね。

 

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

こはれ1000番で研いだだけのブレードの写真です。
これが、仕上砥をかけてストロップをすると ↓

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

この様にピカピカの鏡面になります。

 

刃の黒幕1000番 → キング砥石S-3仕上げ砥 → 革砥
という順番です。
革砥のコンパウンドはピカール液で仕上げました。

 

切れ味の違いは、コピー用紙などの紙を切ってみると
仕上げ砥まで掛けると手応え無くスパッと切れるのがわかります。
1000番ままの方は若干ザリザリという手応えを感じると思います。

 

ただし、1000番で研いだままの状態で、肉や野菜を切っても
仕上げ砥をかけた状態できっても大した違いは感じられないかもしれません。
必要十分な切れ味と言ったのはそういう事です。

 

耐久性を取るか、切れ味を取るか、その調度良いバランスを探った所
を私の独断と偏見でお伝えしているので、自分はもっと耐久性が欲しい
またはもっと切れ味が欲しいという場合は、私の解説を参考に自分の思う
丁度良い所を独自に探って見てください。

 

 

 

 

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紙ヤスリと砥石の違いって?

前回ちょろっと触れたけど、紙ヤスリと砥石の違いって何かしら?
同じ様に番号が付いているし、同じものかしら?

 

こんな疑問有ります?
無い?

 

まあいいや、話を進めます。

 

 

結論から言うと、紙ヤスリの番手(ついている番号)と砥石の番手は同じです。
紙ヤスリの1000番と砥石の1000番は同じ粗さという事になります。
ついでに、コンパウンドの1000番も同じ粗さです。

 

たぶん、研磨粒子のサイズで工業的に規格が決められているのだと思います。
たしか、研磨粒子(砥粒)が3ミクロンで4000番とかそんな感じ。

 

紙ヤスリと一口に言っても、小学校や中学校の授業で使う、紙に茶色い砂粒
がくっついているのは木工ヤスリといって木を削るものです。

 

この他に金属用の紙ヤスリが有って、色は黒っぽい色をしています。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

こんなの見た事あります?
ホームセンターで売ってます。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

裏に番号が書いてあって、それが番手になります。
写真のだと2000番という事になります。

 

最近は小さめのサイズで粗さの違う物がセットになっているものが
100円ショップにも売ってます。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

これはダイソーで買いました。
240番の3枚、400番が2枚、800番が1枚、1200番が2枚、2000番が2枚の
10枚セットで100円。

 

こういうのは耐水ペーパーと言って、そのまま使っても良いんだけど
水を付けて水研ぎという方法でも使えます。

 

水研ぎのメリットとしては、粉塵が飛び散らないとか
ペーパーの目詰まりを抑えて長持ちするとか
熱が出ないとか、そんな感じかな?

 

じゃあ、耐水ペーパーは安いから包丁もこれで研いだら良いんじゃない?
と思われるかもしれませんね。

 

まあ、耐水ペーパーでもかまわないです。

 

ただし、平らな平面に置いて、刃物の方を動かすようにして研がないと
凸凹になっちゃいます。

 

それから、コスパで考えると、耐水ペーパーは1〜2回程度しか持たないので
結果的には砥石の方が安いです。

 

鉄粉の粉塵が飛び散るので、これも砥石の方が処理しやすいかな?
水で洗い流せばいいから。
鉄粉をその辺に飛び散らせたまま放置しておくと赤錆が発生して
結構汚れますよ。
水研ぎする位なら砥石の方が扱い安いです。

 

とはいえ、水の使えない状況で包丁を研ぐ(そういう状況は考えにくいですが)
という場合には重宝します。

 

ナイフをペーパーで研ぐ人も居ますよ。
セラミック包丁の様に砥石が効きにくい材質の場合に耐水ペーパーの2000番で
研ぐという人を見たことがあります。

 

その場合は、平面な木板やゴム板にテープ等で固定して研ぐとやりやすいです。

 

 

 

 

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従来の砥石とセラミック砥石の違いって?

従来の砥石、つまり天然砥石や合成砥石とセラミック砥石の違いって何でしょう?

 

天然砥石は、いわゆる砂岩とか泥岩とか粘板岩という天然の鉱物の砂や粘土の細かい粒子が、自然に堆積して出来た堆積岩とか凝灰岩と呼ばれる物です。特に硬い石英の砂粒子やもっと細かい粘土粒子等が研磨剤になっています。

 

合成砥石(人造砥石)は酸化アルミニウム系砥粒(アランダム)及び炭化ケイ素系砥粒(カーボランダム)などの研磨粒子を、バインダーと言う粒子の隙間を埋める接着剤や樹脂等で固めたもので研磨粒子が均一なのが特徴。

 

対するセラミック砥石というのは、アランダムとかカーボランダムやジルコニア、ガーネットといった特に硬い砥粒を陶器の様に焼き固めたもの(セラミック)で、砥石と同じように使いますが、どちらかと言うとヤスリです。

 

他にはダイヤモンド砥石と行って、鉄板にダイヤモンドの粉末粒子を電着したものもあって、これは完全に砥石というよりは金属ヤスリです。表面にダイヤの粒子が着いているだけなので、その粒子が剥がれてしまったら、もう使い物にならなくなってしまいます。

 

 

さて、この様に種類が違っても使い方としては水をかけて表面で刃物をこするという、使い方としてはどれも一緒なのですが、天然砥石と合成砥石に関しては、研ぐ時に出るどろどろした物を洗い流さないようにして研ぐ必要があります。

 

このドロドロしたものを砥糞とか研ぎ汁とか言いますが、砥糞(トクソ)と言うのは、糞って言うのは・・・ちょっとお下品なので私はあえて研ぎ汁と言うことにします。

 

研ぎ汁の正体は、砥石の研磨粒子が砕けて出たドロと刃物が削れた金属微粉末とが混ざった物なのですが、これが研ぐ時に必要なのです。

 

研磨粒子は研ぐ時に砕けてより細かい粒子となり、鉄粉と混ざってクリーム状の砥石の粒度よりも更に細かい粒度の研磨剤となります。

 

従来の砥石が、荒砥、中砥、仕上げ砥の3段階しか無かった理由は、この研ぎ汁が砥石間の粒度差を埋める粒子サイズのコンパウンドとして働くため、例えば、800番の砥石だとしても研ぎ汁によってそれ以下の番手の1000番とか2000番とかまでをカバーしているためだと言えます。仕上砥が6000番だとしても、それ以下の10000番とか12000番に相当する粒度までをカバーしていると考えられるわけです。

 

ですから、従来の砥石ではこの研ぎ汁は洗い流してはいけないのです。

 

 

ところが、セラミック砥石では、非常に研磨粒子が固く丈夫なため、ヤスリのように強引に金属を削り取るという感じになっています。

 

研ぎ汁はかえって研磨粒子間の隙間を埋めてしまって目詰まりを起こす邪魔者なので、シャプトンのHP等を見てみると、極端な話水道の流水の下で洗い流しながら研ぐという感じになっています。

 

そのために刃の黒幕では10段階もの砥石を次々と変えていって、最終的に30000番という砥石でフィニッシュする様に出来ているようです。

 

この様に従来の砥石とセラミック砥石では研ぎ方が若干異なります

 

ダイヤモンド砥石も目詰まりを防ぐために洗い流しながら研ぎます。もっとも、ダイヤモンド砥石では研ぎ汁は殆ど出ないんですけどね。

 

 

従来の砥石では、研ぎ汁を使って研いで行く性質上研ぎのタッチは柔らかい反面、何往復もこする必要があり、研ぎ時間はかかります。

 

従来の砥石の価格は安いです。

 

逆に、セラミック砥石は、切削力つまり金属を削り取る力は強いため、金属に対する食付き(引っかかり)は良く、数往復こするだけで刃物は研げてしまいますが、番手を細かく変えて行く必要があります。

 

セラミック砥石の価格はお高めです。

 

 

 

このサイトでは両方の特徴を踏まえて、コストパフォーマンス、費用対効果の面から両方の砥石を組み合わせた、研ぎの効率と購入時の価格の安さを考えた組み合わせを提案しています。

 

 → おすすめ砥石セット

 

 

 

 

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持っていると便利な道具

道具というか、物かな。

 

まず、ゴム版

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

これはホームセンターで買った物で、30センチ四方で5ミリ厚の物です。

 

何に使うのかというと、砥石の下に敷きます。
仕上げ砥石のキングS-3は台付きで裏の四隅に丸いゴムが貼ってあるのですが
濡れているステンレスの流し台の上では結構ツルツル滑ります。
砥石が動いてしまっては上手く研げないので購入しました。500円くらいだったかな。

 

最初は濡れ雑巾を下に敷いていたのですが、私の押し付ける力が強すぎるのか
ズリズリ動いてしまうので買ってみました。
これの上に置くと全く動かないので重宝しています。
洗うのもサッと水で流せば良いので楽です。

 

購入後に100均の滑り止めシートもちょっと思ったのですが、試してみていないので
よくわかりません。
でもあれ、スポンジみたいにフカフカしているからどうなのかなー・・・

 

まあ、私の個人的事情で、ヤスリがけの時の台にもしているので
濡れ雑巾で事足りているなら必要無いかもです。

 

刃の黒幕はプラスチックケースが砥石の置台になっているのですが
こちらは滑り止めが付いていないので、何かを下に敷いたほうが良いと
思われます。

 

今思いついたけど、もしかしたら100均のカッターマットでも良かったかも?
裏がプラ板になっていない、両面のやつなら使えそう。

 

 

もちろん、これは安上がりにを考えた結果なので、お金を出せるなら
ゴムの研ぎ台(シャープニングストーンホルダー)を買ってもいいし

 

流しのシンクの上に向こう側と手前に橋をかけて
丁度水道の蛇口の真下で研げるように出来る
シンクブリッジなる研ぎ台もあります。

 

 

この項目は思いついたら順次追加していきます。

 

 

 

 

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シャープナーというもの

シャープナーと一口に言ってもピンからキリまで有って
広い意味で捉えれば砥石もシャープナーだし・・・

 

まあ、そんな厳密な話は置いといて
ここで取り上げるのは、こういうやつ。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

溝に包丁を何回か滑らせれば、素晴らしい切れ味が復活!
とか、良くスーパーのアイデア商品みたいなのでも売ってますね。

 

でも私はこういう商品はあまりお勧めしません。
理由は以下の通り。

 

 

こういうタイプのシャープナー(研ぎ器)は
エッジをノコギリ状に荒らして切れ味を取り戻す仕組みの物が多いです。

 

100円ショップにもありますよ。
中の仕組みはどういう風になっているのかというと

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

隙間から中を覗いてみると、金属やセラミックやヤスリが組み合わさっています。
金属の円盤が、互い違いに噛み合わせてあるものや
セラミックの棒や板がV字型に仕込んであるもの
ボールやコマの様な形をしていたり、メーカーにより色々。

 

それぞれ形状は違いますが、全部2つの部品を組み合わせた
間のVの字に開いた隙間に刃物を滑らせる仕組みは一緒です。

 

100均で見たものは、V字の隙間に紙ヤスリが仕込んであるだけという
酷いものも有りました。

 

 

これらのシャープナーは、刃物を研ぐというよりも
刃先(エッジ)を荒らすのが目的なんです。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

つまり、刃をミクロサイズのノコギリ状に荒らして
一時的に切れるようにするというものです。

 

ミクロのノコギリなので、一時的には切れるのですが
すぐに切れなくなります。

 

だから、すぐにまた研ぐことになりますが
刃先を激しく消耗していくので、永久にこのシャープナーだけで
研ぎ続けられるかというと、やがて限界が来ます。

 

こういったシャープナーでは鋼やステンレス本体を削り取る程の力は無いので
刃先をちょっと細工して切れるように誤魔化しているだけだからです。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

やがてシャープナーだけでは切れ味を取り戻す事が出来なくなります。

 

いよいよ切れなく成れば、砥石を使って赤い部分を削り取って
再び刃の先端(エッジ)角をシャープに戻さなくてはなりません。

 

だったら初めから流しの下に砥石を常備しておいて
定期的(半月〜3ヶ月毎)に研ぎ直したほうが
エッジを変なふうに痛めてから研ぐよりもメンテナンスは早いし
切れ味も良いし、何よりも楽なのでストレスもありません。

 

私がシャープナーをお勧めしない理由はこれ。

 

 

 

 

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スティック状のシャープナーでの研ぎ方

スティック状(棒状)のシャープナーでの研ぎ方(使い方)

 

まず、スティック状のシャープナーというのは、こういうものです。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

棒の部分は金属製の物と白いセラミック製のものとがありますが、使い方は一緒です。100均のダイソーでも売っているのを見たことがあります。

 

よく、外国の映画やドラマでシェフがシャリーンシャリーンと軽快な音を立ててナイフとこのシャープナーをこすり合わせるパフォーマンスをしているのを見たことがある人も居るのではないでしょうか。

 

こういったシャープナーで研ぐ事をタッチアップと言います。
砥石で研ぐ事をシャープニングといいます。

 

つまり外国のシェフも本研ぎでは無いことは分かっている様で、定期的には専門業者へ本研ぎに出すようです。だけど、本研ぎには一切出さないで、ずーーーっとタッチアップだけで済ませてしまうシェフも居るのだとか。

 

彼らにとってはキッチンナイフは切れれば良いのであって、鍋やフライパンみたいな調理道具の内の1つでしか無いみたいで、日本人みたいに切れ味にこだわって刃物を選んだり一所懸命に自分で研ぐのは変態だと思っているらしい。

 

 

さて、スティックシャープナーの研ぎ方はというと

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

安全にやるならテーブルの上に立てて持って、ナイフ(包丁)は20°の角度で当て

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

手元側から切っ先までをワンストロークでこする。
反対側も20°で当てて、ワンストロークでこする。
片側数回ずつやればOKです。

 

 

 

外国人がやっているみたいに手に持って、シャープナーの先から手元側にやるのは止めておいた方が無難です。申し訳程度の鍔は付いているけど、いつか事故起こすんじゃないかと見ていてヒヤヒヤするので精神衛生上もよろしくない。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

動画とか見てると、外人がこれ見よがしにすごい速さでシャリシャリシャリシャリこれをやってんのね。ああいうのって、ショー的意味合いか、そうでなければ見ている人の不安を煽って、こんな危険なナイフを自在に扱うオレ様ってカッコイイじゃんアピールしているに過ぎないと思われます。わざと危険な事をしてみせる中二病的自己顕示欲みたいなものでしょう。一昔前にバタフライナイフを振り回していたヤンキーの兄ちゃんみたいなので、全くおすすめしない。

 

(注:ちょっと言い過ぎました、反省。でも、本当に危ないから止めてね、お願い!)

 

 

ところで、私はエッジの角度は片側20°が限界なんじゃないかと思っていたのですが、22.5°で研いでいる人が居ました。22.5°っていったら、両側をこの角度で研いだらエッジの角度は45°ですよ?直角の半分の角度。これでも切れるんだー・・・へー、と思いました。

 

何で22.5°なのかというと、こういう事らしい。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

紙の直角の角を半分に折ると45°、それを更に半分に折ると22.5°。この、そこら辺にある適当な紙で簡単に作れるこの角度をガイドにするのが便利ということらしい。

 

22.5度ってどのくらいの角度だっけー?えーーわかんなーーい!。そんな時にそこら辺に散らばっているチラシをチャッチャと折って22.5度は簡単に作れまーす!超便利。

 

なのか?うーーーむ・・・

 

 

更にAmazonで砥石を検索していたら、その研ぎ方の説明で30°なんて書いてあるのを見ましたよ。なんだそれ、まじか!?

 

 

 

 

あ、ところで、外国の方は砥石でもワンストロークで研ぐみたいですよ。
日本人とはちょこっと感覚が違う。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

こんな感じ。
反対側を研ぐ時は、ナイフを裏返して刃を向こう側へ向けて

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

こんな感じで手元側から切っ先までをワンストロークで研ぐ。

 

研ぎ方なんてちゃんと研げればどんなやり方をしても良いと私は思っているので、このやり方がやり安いと思うならこれでも良いと思います。

 

ただ、従来の砥石でこの研ぎ方をすると何回もやらなければならないので、やはりお勧めなのはセラミック砥石の刃の黒幕ですね。こする回数が少なくて済むので非常に研ぐのが楽です。ダイヤモンド砥石でも良いですけど、ダイヤモンド砥石は表面のダイヤ粒子が摩耗したらもう終わりなので、結局コスパが良いのはセラミック砥石だと思います。

 

 

 

 

 

 

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砥石と刃の角度

砥石に当てる角度はナイフと包丁では若干違うのですが
ここでは包丁で説明します。

 

鋼材の硬さとか、切れ味重視か刃持ち重視かで刃の角度は違ってきます。
切れ味と刃持ちは前にも言ったけど、トレードオフの関係にあるので
包丁の場合は、切れ味はそこそこというか、必要十分レベルで
刃持ちが良い感じに研いで行こうと思います。

 

柳刃包丁みたいに切れ味重視で研ぐと、毎日手入れをしなければならなく
なりますが、家庭用の三徳包丁なら月に1〜2回研ぐ位の手入れでの頻度に
しておいた方が楽です。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

角度にすると30°以下はちょっと鋭角すぎるかも。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

大きい方の三角定規の鋭角の角が30°です。
両刃の場合、片側を15°で研ぐと両方で刃角は30°になります。
一般的家庭用の包丁なら35°から40°位で良いのかも。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

包丁をベタっと付けてから、背の方を何ミリ上げれば丁度いい角度なのか
という話ですが、一般的にコイン三枚分とか割り箸一本分とか言いますが

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

女性なら自分の小指の爪の当たりまでを挟めるくらいの角度で良い
んじゃないかなと思います。

 

その状態で砥石に当てて、上から見た角度は斜め45°位。
頭はちょうど砥石の真上りから見下ろすポジションが良いです。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

このまま前後に擦ります。

 

 

これには2つ理由があります。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

こういう横向きで動かすよりも、刃の直線部分のより長い部分を
砥石の全面を使って効率よく研げる。

 

そして、ローリングしにくい。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

人間の関節は円運動する様に出来ているので
どうしても手前と奥で角度が変わりやすい。
これは熟練した人でも多かれ少なかれなっています。
正確な角度を保ったまま直線運動するのは誰でも至難の技なのです。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

こうして角度を付けることにより、ローリングさせてしまう動きを
多少抑えることが出来ます。

 

 

この状態で何回か擦っていると、刃の手前側にカエリというのが
出てきます。バリみたいなものです。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

刃が反対側にめくれてくるんですね。

 

これは指の腹で触って確かめます。

 

目で見てもわからないくらい僅かな物なので
指の触覚で確認します。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

決して横方向へ動かさないでくださいね。怖いから。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

何でカエリが出るのかというと、中学校の理科で習ったのを覚えていますか?
金属の性質として、電気を通す、独特の光沢が有る他、延性、展性という
性質が有るというのを覚えているでしょうか?
引っ張ると伸びるのが延性で、圧力を掛けると伸びるのが展性ですね。
この性質により、砥石と刃物の金属の摩擦と刃先の圧力とにより金属は
延ばされて、ちょこっと反対側に飛び出てしまうというわけ。

 

このカエリが出たら研ぎ上がりです。
あとは、包丁を裏返して軽く擦ってカエリを取れば終了です。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

でも、柔らかい材質の刃物だと、このカエリが表に行ったり裏に行ったり
繰り返してしまう事があるんですね。

 

 

そんな時はカエリを取る方法はこうします。
平らなテーブルに新聞紙を広げて

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

この様に擦ってもいいし
革砥が有ればそれでやってもいいしです。

 

紙のセルロース繊維は結構硬いもので、実は鉄よりも硬いので
最後に紙で仕上げるというのはある意味正解です。
新聞紙を使うのは、ある程度ざらつきが有って丁度良いためです。

 

試し切りに紙を切ってみるというのは、YouTubeでやっている人が多いですけど
人に見せるデモンストレーション的な物で、刃物を痛めますので
実際はあまりやらないほうが良いです。

 

 

 

 

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曲線部分を研ぐ

曲線部分というのは、包丁の先の方のカーブしている部分の事です。
菜切り包丁みたいに全部がほぼ直線というのなら ⇒ 直線部分の研ぎ方

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

このカーブしている部分を研ぐのは結構難しいんですよ。

 

例えば

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

手首を捻ってこういう動きが出来るなら構わない
刃と砥石の角度を一定に保てるならね。
それが結構難しいかもしれません。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

逆でも良いんですけどね。

 

革砥でストロッピングする場合はこういうやり方をします。
革砥の場合は角度は結構大雑把でも構わないからです。
というのは、革に弾力がある分、刃の角度は結構いい加減でも
沈み込んで刃の先は革に接触できるから。

 

だけど、砥石の場合は硬いので

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

こういう事になりやすい。
セカンダリーベベルの角の所ばかり削ってしまい
肝心の刃の先が全然砥石に当っていない状態になりがちです。

 

 

そこで、こういうやり方をします。

 

折りたたみナイフ

 

まず、砥石に適切な角度(背側に小指の先が挟まる程度)で
置いてから、直線部分を研ぐのと同様に前後に擦りながら
包丁の柄を徐々に上げていきます。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

そうすると、砥石と刃の接点が徐々に先端の方に移動していきます。

 

 

例えば刃を20°で研ぐとしたら、柄を引き上げる最大角度は20°までです。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

それ以上に引き上げると切っ先の角度は40°以上になってしまいます。
(両刃の包丁を研ぐ場合、両面を同様に研ぐため、片側を20°で研ぐと
刃の角度は両側で合計40°になります。)

 

このあたりの感覚は、実際に包丁を砥石に当ててみて
体感で覚えるしか無いと思うので、実践あるのみですね。
とはいえ、そんなに難しいことじゃないですよ。
気軽にやってみてください。

 

失敗したら研ぎ直せばいいだけですから。

 

 

 

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切れ味と耐久性の関係

刃物の切れ味と耐久性の関係はトレードオフであると前に書きました。

 

つまりこういう事。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

刃の角度が大きければ丈夫だけど切れ味はそこそこ
逆に刃の角度が小さく鋭ければ切れ味は良いが丈夫ではない。

 

鋼材の種類にもよるのですが、硬い鋼材は鋭く研げますが研ぐのに苦労します。
柔らかい鋼材やステンレスは研ぐのが楽な代わりに鋭く研げません。

 

研げないというのは、研いでもすぐに刃が潰れてしまって切れなくなってしまう
という意味です。
なので、角度を大きめに取る必要があります。

 

家庭用のお手頃価格の三徳包丁(一般的な包丁)
例えばこんなの

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

は、あまり良い(高価な)鋼材を使っていなかったりするので
あまり鋭く研いでしまうと切れ味は長持ちしません。

 

私の推奨は40°
両刃の場合は、片側を20°で研ぐと両方で40°の角度になります。
感覚的には意外と立てて研いでいる感じがします。
鋭くしようとするあまり、寝かしすぎる人が多いので要注意。
(他の解説サイトとは逆の事を言っているようですが私が見た複数人から得た結論です。)

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

 

その人の扱い方にもよるのですが、適切な角度以上に鋭く研いでしまうと
先に言った様に耐久性に問題が出るという実例写真を1つ。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

これがチップ(欠け)という状態。
マイクロスコープで拡大してるので凄いことになっているように見えますが
実際のサイズは0.1ミリ以下で、光にかざしてみてエッジの縁をよーく見ると
キラキラ光るのでオヤ?と思う程度です。

 

この程度ならば荒砥を使わなくてもシャプトンの刃の黒幕の1000番で修正出来ます。

 

使用者の扱い方が乱暴なのか、刃の角度も適切では無かった可能性があります。
冷食でも叩き切ったのかも?
よくある台所風景で、まな板にトントントントンという風に叩きつけるように使うと
なりやすいかもしれません。
キャベツの千切りとかね、モコズキッチンのOPみたいなやつです。
あれ、刃物に良くない!

 

包丁の刃が痛む原因は、ブレードとまな板との衝突によるものだからです。
やるなとは言わないけれど、やるならお手入れをしっかりと!

 

 

頻繁にこういう事に成るようなら刃の角度をもう少し大きめにしてみると良いかも。
鋼材の種類によっては、角度を小さく鋭く、つまり寝かせ過ぎてて研ぐと
柔らかすぎて潰れやすいとか、硬すぎて欠けやすいとかなります。
鋭角過ぎて刃の厚みた薄くなってしまい、潰れたり欠けたりするわけです。
なので、ほんのちょっと角度を大きく取ってみると、先端の厚みが増して
潰れにくくなったり欠けにくくなったりします。

 

包丁は、何も剃刀のように切れる必要は無く、肉や野菜がきちんと切れれば
良いので、その満足できるギリギリの切れ味を保てる位にまで刃の角度を
大きく取れば、その分刃持ちは長持ちします。

 

研ぐ時に、ほんのちょっと寝かせたり起こしたりするだけなのですが
先に書いた様に鋼材の特性によって適切な角度は違ってくるので
実際に研いで使ってみてご自身の包丁の適正な角度を探って見て下さい。

 

 

それでもなお欠ける様ならその包丁の鋼材自体が良くないという事になります。

 

鋼材の硬度や粘りは鋼材の種類によって違うと書きましたが
実際は同じ鋼材でも職人の焼入れと焼戻しの腕の差によって
素晴らしい刃物に仕上がったり、ならなかったりしてしまいます。

 

なので、その各々の刃物によって適切な刃角は変わってきます。

 

手持ちの包丁の鋼材(またはステンレス)がどの程度のグレードの物なのか仕上がり状態なのかが分からないのであれば、最初は30°位から研いで使ってみて、もうちょっと刃持ちがするようにしてみたいならほんの少し起こして研ぐ(角度を大きめに研ぐ)、切れ味が欲しいというのなら、ほんの少し寝かせて研ぐ(鋭角に研ぐ)という様に調整してみて下さい。

 

 

次に鋼材が柔らかいか硬いか、安いか高価なのか?

 

スーパーやホームセンターで買える安めの包丁は
鋼材もそこそこ安物で、切れ味もそこそこです。
鋼材の値段が刃物の値段に直結している感じですね。

 

鋼材の種類はそれこそピンからキリまであり、一昔前の「ステンレスは切れない」
と言うような事も無くなってきています。
ただし、本当にピンキリです。
また、安い鋼材の刃物でも研ぎの回数を多めにして(研ぎの間隔を短く)すれば
良い切れ味を維持することは可能です。

 

 

一般的に硬い鋼材は鋭く研ぐことが出来、なおかつ刃持ちも良いのですが
硬いゆえに研ぎにくくなり、価格も高価なものになる傾向があります。

 

セラミック砥石は硬い鋼材を研ぐのに適しています。

 

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

これは割り込み包丁(軟鉄の間に鋼を挟み込んである)なので
所有者は良い包丁だと思っていたようですが、実際は鋼の質が良くありません。

 

よく見てもらえるとわかると思いますが、濃いグレーの所が鋼なのですが
よーーーっく見てもらえると、鋼にすが入っています。
ポツポツと穴が開いている様に見えますね。
私はこの様な鋼材は初めて見ました。

 

鍛造の時の叩きが足りなかったのでは、という感じ?
ハッキリ言えば、職人の技術が足りないのか、手抜きでしょう。
そのせいか、エッジの縁にも細かいチップが見られます。

 

 

こういうのはマイクロスコープで拡大してみて初めて分かるもので
店のガラスケースの外から覗いてもわかりにくいです。

 

良い包丁を手に入れようと思ったら、刃物専門店で詳しい店員に聞いて
買うのが正解なのでしょうが、普通の主婦ではなかなかそんな機会も無い
でしょうし、こういった酷い物を買ってしまう可能性もありがちです。

 

ヒルナンデス情報ですが、刃物専門店で1万円前後のものが良いとのことでした。

 

ただ、私の見解ですが、1万円なんて高級包丁(1万円でも十分高級ですよねぇ・・・)を使っている人なんてそんなに居ないのでは?ごく普通のご家庭だと5000円以下、2000円〜3000円程度の包丁を使っている人が多いのでは?ホームセンターで1500円のとかね。100均の包丁を使っている人もいるかもしれない。でも、安い包丁だからといって全く切れないということは無く、切れ味が長持ちしないという程度(まあ、その程度が問題なんですけどね)なので、どうせ安い包丁だから切れないのだと決めつけるのではなくて、研ぐ間隔を週1回とか2週に1回という様にお手入れの間隔を短くしてやれば、十分にその切れ味を維持することは可能だといえます。

 

質の悪い鋼材を使用したこの様な包丁でもそこそこ切れ味を維持するには
砥ぎの頻度を少し増やしてみたり(3ヶ月に1回を月に2回とか?)
刃の角度も自分で調整してみてください。

 

 

 

 

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研ぎ上げた刃物の切れ味の確認方法

研ぎ上げた刃物の切れ味の確認方法はいくつかあります。
実際に肉野菜を切り刻んで見るのは手っ取り早いですが
料理の用も無いのに食材を刻む訳にはいかないし
研いでいる最中にちょこっと確認できないものかなと思いますよね。

 

研ぎ師がよくやっている方法としては
親指の爪に刃を立てて見る方法。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

親指の爪の上に研いだばかりの刃物をちょっと乗せてみる。
この時、押したり引いたりしてはいけません。
刃物の重さだけで乗せてみます。

 

そして、左右にちょっとだけ力を入れて振ってみて
刃が動かなければ研げてます。

 

つまり、どういう事かというと
刃物の自重だけで爪にエッジが食い込むか否かを確認しているわけ。
食い込むと言っても僅か0.01ミリとかその程度です。
食い込めば左右に滑ることは無く、動かないというわけです。

 

 

自分の爪に刃物を乗せるのが怖い〜という人は
コピー用紙でも新聞紙でも折込広告でも何の紙でも良いので
紙を一枚用意して、上の1辺を摘んで垂らします。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

そして、図のように紙を持っている指の近くの辺に刃物を当てて
そのまま下にすーっと下げてみる。

 

このとき、刃物を押したり引いたりしないで、刃物の同じ点で
垂直に下まで切り裂ければ大成功です。

 

これが出来ればかなりよく研げてます。
押したり引いたりギコギコやって下まで行けるなら、そこそこ研げてます。
肉や野菜を切る程度なら全く問題ないレベルと言えます。

 

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

紙をこの様にゴボウのきんぴらを作るみたいに笹掻き出来れば
十分な切れ味を確保できたといえます。

 

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

この様にS字にカーブを切ることが出来ればかなり良く研げています。

 

これらはコピー用紙だと結構出来ます。
コシはあるのに繊維は弱いみたいな紙だから。
模造紙みたいにコシのない紙はちょっとやりにくいかも。

 

 

 

さて、ここからはナイフの切れ味のデモンストレーションでやる方法
切れ味重視で耐久性は度外視した研ぎ方。

 

ナイフ場合は鋼材も良いものを使って居る物が多いので出来ちゃいます。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

腕の産毛が剃れる。
これが出来ればカミソリレベル一歩手前。
腕毛やすね毛は剃れても髭まではなかなか剃れません。
床屋さんのカミソリは凄いです。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

下から上に切り上げることが出来る。
つまり、紙の自重だけで切れるかどうか。
これが出来たらカミソリレベルです。

 

青紙とか青紙スーパーの剣鉈なんかはやろうと思えば出来ます。
ステンレスだとパウダースチールとか、3V鋼(V3だっけ?)とかが
硬度が高くてよく切れる鋼材ですね。
白紙というカーボンスチールは包丁などに使われてます。
そこそこ普通の鋼です。

 

 

他には、ティシューペーパーが切れるかどうか
コピー紙をS字にしないで、一周ぐるっと丸に切り抜くことが出来たらすごいです。

 

 

これらはあくまでもデモンストレーションと言うか、切れ味チェックなので程々に。

 

紙の繊維はセルロースと言って、金属よりも硬いそうです。
紙は木材からセルロースだけを抽出して固めたみたいなものなので
刃物で紙を切ると激しく痛めます。
ほどほどにどうぞ。

 

 

 

 

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砥石の面直し

砥石は刃物を削るものですが、砥石側も刃物との摩擦によって削れてい行っています。

 

特に研ぎ癖がある人の砥石は、何でこんな形に成るんだと言うほどに変形してしまっていたりします。

 

砥グセ自体は、私は刃物がきちんと切れるように研げれば特に矯正する必要も無いと思って見て見ぬふりをしていますが、砥石があからさまに変形するようだと、もっと全面を均等に使うほうが良いよとは一応言ってみます。ただ、砥グセというものはその人が一番やりやすいやり方が固定してしまったもので、他人が口で言ったくらいではなかなか直らなかったりします。

 

刃物を手前から向こう側へズズズっと押して言って、向こうのヘリ近くまで行ったら一旦持ち上げて、また手前に置いてズズズっと押していく人とか、砥石の一箇所で細かく延々とゴシゴシやっている人とかいますよ。この場合、後者の人の例の方が変形しやすいです。

 

一般的な使い方をしていても

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

この様に凹んでしまうのは仕方ないのですが

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

例えば切っ先のあたりを研ぐ時に砥石の同じ箇所でばかり研いでいると

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

この様に溝を掘ってしまう場合があります。

 

こういう癖があったとしても

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

この様に研ぐ位置を少しずつ変えてみたり、時々砥石の前後をひっくり返してみたり、意識的に角の方を使ってみたりと、なるべく全面を使うように心がけるだけで砥石の寿命は伸びます。

 

 

 

それでも使っていれば砥石は減ってくるのは仕方がないので、減ってきたら砥石を削って平面に治す必要があります。この砥石を削って平面にすることを砥石の面直しと言います。

 

さて、それにはどのようにしたら良いのか。

 

溝の浅いうちなら(砥石面に水をかけて光にかざしてみると、へこんだ所の水はけが悪いのでわかります。)荒砥石とこすり合わせる事である程度修正することが出来ます。

 

やり方は、凹んだ砥石を水に浸けて水を含ませておいてから置き、その上を水を含ませた荒砥石をヤスリがけの要領でこする方法。

 

前に100均の荒砥石が使えるのではないかと書いたのですが、この砥石はどうやら中まで砥粒を固めたもので出来ていないようで、聞いた話によると四角いツルツルの石の表面に薄く砥粒が貼り付けてあるだけという事らしいです。ずっと使っていたら、砥粒が剥げて中からツルツルの石が出てきたそうです。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

でも、普通の荒砥石でもそんなに高くないので1つ買っておいてもいいかも?写真は手前のが100均のダイソーの砥石で、奥の長いほうが外国製のコンビ砥石です。箱に500円というシールが貼ってありました。箱にコンビネーション・シャープニングストーンと書いてあります。略してコンビ砥石。

 

でも、こういう荒砥石を買うならもうちょっとお金を出して、ダイヤモンド砥石を買った方が良いかもしれません。高いと言っても2000円程度です。ダイヤモンド砥石は、その削る速さが尋常でない程早く、労力の節約になります。砥石がかなり大きく凹んでしまっていても、速やかに修正することが出来ます。

 

また、本来の用途である荒砥として刃物研ぎに使う場合でもその威力を実感することが出来ます。

 

ダイヤモンド砥石の以前書いた記事についてはこちら ⇒ 砥石を3つ選ぶとしたら

 

 

まっとうな方法としては、修正砥石というズバリな商品があります。

 

これは砥石の面を修正するための砥石で、砥石という名前がついていますが、面修正以外の用途には使えない専用の道具です。これを買ってもよいのですが、ダイヤモンド砥石と価格的に大差無いので、これを買うならダイヤモンド砥石を買ってしまったほうが刃物研ぎと砥石の面直しの両方に使えて便利な気がします。

 

 Amazon ⇒ 修正砥石一覧

 

 

 

 

 

 

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ハサミを研ぐ

ハサミを研ぐ事についての注意点を説明します。

 

まずその前に、ハサミは何故切れるのか?
ハサミが切れる原理とは?

 

あえてこんな話題を振るからには理由があります。

 

それは、ハサミが切れる原理は刃物のそれとはちょっと違うから。

 

 

ハサミはナイフや包丁の様に必ずしも刃物で切り裂くというわけではないという事。
では、何で切れるのかというと、剪断力というもので切っています。

 

剪断力とは何かというと?

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

この図の様に、物体に正対する力ではなく、グレーの点線の左右にちょっとずれた力が加わった場合にその物体を切断してしまう力が働くんですね。これを剪断というのですが、ハサミはこれを利用しています。

 

なので、必ずしも刃物である必要は無く、ぴったり合わさった鉄板の様な硬いものであればこの力は働きます。

 

なので、文房具のハサミは危なくないように刃物になっていない場合が多いです。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

 

 

そういったハサミが切れなくなる理由としては

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

2つのブレードの間にスキマが開いてしまう場合がほとんどです。
なので、ハサミの左右のブレードを留めている真ん中のネジを締めてやるとまた切れるようになります。

 

 

ただし、文房具のハサミの場合は

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

文房具のハサミはこの真ん中のネジがネジではなくてリベットでカシメてある場合がほとんどなので、先の細いハンマーの様な物で叩いて締める事が出来ないなら、諦めて新しいハサミを買うしか方法が無いと言うことになります。

 

 

 

 

本当に刃物のハサミの場合

 

植木の剪定とか生花で使う剪定バサミとか、洋裁で使う裁ちバサミ、それから理容師や美容師の使うハサミは本物の刃物です。
キッチンばさみもそれ程すごい刃は付いていないけど一応刃物です。

 

剪断力だけで物を切っているのなら刃物である必要は無い様に思われますが、剪断力だけでは物体を押しつぶしてしまうので切り口が美しく無い。切り口の美しさと切れ味を重視するような職業の方が扱うハサミは正真正銘の刃物です。開いた状態で片方の刃だけでもナイフの様に切ることが出来ます。

 

特に理容師や美容師の使うハサミは1丁が何万円もするような特別製で、美容師がハサミを開いたまま髪を梳いている場面を見たことがあるでしょうか?、カミソリ並の切れ味を持っています。洋裁の裁ちバサミも開いたまま布地を裂くことが出来ます。剪定ばさみはある程度の太さのある枝や草花の茎を押しつぶさずに切断するためにこれもまた刃物になっています。

 

ナイフや包丁といった刃物は物を手に持って切る、つまり空中で切る作業には向きません。ごぼうの笹掻きや鉛筆削りの様な使い方はできても、きざんだり切り抜いたりと言った使い方では下にまな板やカッターマットの様な物体を刃物で挟むための下敷きが無いと上手く切れないわけです。そこでこれを解決するために下敷きではなく刃物同士を向かい合わせて、片方の刃を反対側の刃のためのまな板としての役割を持たせて、浮かせた状態の物を切ることが出来るのが刃物のハサミの役割です。

 

この様なハサミは専門業者に研いでもらうために、真ん中がネジになっていて2つにばらせるようになっています。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

うちにも錆びた裁ちバサミがありました。真ん中はネジになっています。
ブレードは鋼できちんと焼入れの入った本物の片刃の刃物です。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

ペンチやモンキースパナ等でネジを外すことが出来るので、バラしてから研ぐ。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

ばらすと普通の刃物と似たような形になるので研ぎやすいです。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

 

真ん中がリベット等でカシメてある構造で外せないようになっているキッチンばさみの場合は開いて研ぐしか無いのですが、そのまま研ぐとグラグラと反対側のブレードが動いて思わぬ怪我をする事があるので、反対側の刃には紙を巻いたりマスキングテープ等(剥がしやすく糊残りがしない)で覆いをつけて、誤って手に当たっても怪我をしないように養生してから、目一杯に開いて開いたままの状態になるようにテープで固定して研ぐと良いと思います。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

普通の刃物とは形が違って研ぎにくいので、くれぐれも怪我なさいませんように。

 

 

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

はさみのブレードが片刃である理由は、先にも言った剪断力も利用しているから。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

それぞれのブレードは内側が凹んだ形の片刃の刃物になっていて、縁だけですり合う様になっています。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

片刃の刃物は、カンナでもノミでも大体が内側が凹んでいます。
これは、切る時の接触面での摩擦抵抗を減らす目的と、研ぐ時の簡単さを狙っているためです。

 

ハサミの内側は、反対側とすり合う為に凹凸の無い完全な平面である必要があります。
平面は縁の極狭い幅だけなので、ちょっとでも研いでしまうと平面が崩れてしまいます。

 

なので、内側は決して研いではいけません

 

両刃の刃物のように内側も角度をつけて研いでしまうと

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

2つのブレードの間に隙間が空いてしまい、剪断力が働かなくなってしまいます。

 

研ぐのは外側のセカンダリーベベルの部分のみです。

 

刃物研ぎが楽しいって変ですか?

 

セカンダリーベベルの角度をよく見て、角度を合わせて慎重に研ぎます。

 

こういった精密なハサミは専門の研ぎ師に研いでもらうのが普通なのですが、どうしても自分で研いでみたい、研ぎには自信があるというのなら・・・

 

 

外側のベベルのみを角度を合わせて慎重に研ぐ。
内側は研がない。

 

この2点を厳守して研いで下さい。

 

(内側は研がないとは言いましたが、外側を研いでいると内側にカエリが出るので、それを取る為に仕上げ砥石で少しだけ研ぎます。カエリを取るために内側を研ぐ時は、超仕上げ砥石などの目の細かい砥石に角度を付けずにベタッと伏せて力を入れずにほんの少しだけ、カエリをギリギリとれるだけにしておいて下さい。ハサミを組み立てて、数回閉じたり開いたりチョキチョキすれば自然にかえりは取れてしまいます。)

 

 

 

 

 

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セラミック包丁を研ぐ

セラミック包丁は、とても硬いジルコニアで出来ています。
この硬度はどんな金属の刃物よりも硬いので、普通の砥石では研ぐことは出来ません。

 

いかに鋼やステンレスよりも固く耐久性があるとは言え、使っている内には徐々に切れなくなってくるので、説明書にはメーカーに送り返して研ぎ直してもらうと書いてありますね。送り返して研ぎ直してもらうと、行って返ってくるのに早くても一週間以上かかってしまいます。その間包丁がなくなってしまうので、不便この上無いです。自分の家で研げればそれに越したことはありません。

 

実際に砥石の粒子よりも硬い物質なので、全く歯が立たないのですが、いくつかセラミック包丁を自分で研げる方法があります。

 

1. セラミック砥石の刃の黒幕ならギリギリ研げるとの意見も見ます。
2. 2000番程度の耐水ペーパーでもなんとか研げるようです。
3. ダイヤモンド砥石で研ぐ。

 

さて、この中で一番現実的なのは、もちろん3番のダイヤモンド砥石ですね。
ダイヤモンドは自然界でもっとも硬い物質なので、セラミック砥石でも研ぐことが出来ます。

 

番手は1000番とかの細かい方が良いと思います

 

 ⇒ SK11 両面ダイヤモンドプレート GOLD #400 #1000

 

 

 

 

 

 

 

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